優秀賞  神奈川県横浜市南区  トリプル小僧 さん

作品タイトル:『夏の思い出』

高校2年の夏、部活で登校したときテニス部のクラスメイトに、
「話があるから、部活が終わったら自転車置き場で待っててくれない?」
と神妙な顔で言われた。

少し前から気になっていた彼女の視線と態度・・・
とうとう来るべき時が来たな・・・
高鳴る胸の鼓動「わかった・・」と伝えるので精一杯だった。

その日はとても部活どころではなかった。
やった!初めてカノジョが出来るチャンス!
でも、嫌いじゃないけど、好きでもない女の子。
班が一緒になった事があるだけ。
傷付けないで断る・・・
そんな事できやしない・・・
イヤイヤ、やっとカノジョが出来るんだ。
断るなんて・・・とんでもないっ!
でも、こんないい加減な気持ちで付き合うなんて・・・
付き合ってから、好きになるって事もある?
それもあるなぁー・・・
でも、好きにならなかったら?
やっぱり断ろう・・・
妙な罪悪感を抱きながら、部活の連中に見つからないように彼女を待った。

「あのォーじつはー、ヨシオ君の事が好きなんだけどぉー、タケちゃん仲いいじゃん?あの人カノジョいるのぉ?」

ああ・・・人生最大の勘違い・・・・
彼女の視線は同じ野球部のヨシオへのものだった・・・
言わなきゃ誰にもばれないけれど、こんな恥ずかしい思いをしたのは人生初めて・・・
そういえば、よく聞くパターンだよな。まんまとハマッチマッタ!
ああ・・神様、オイラはちょいと調子に乗っておりました・・・
お許しください・・・まじめに練習やります・・・彼女を下さい・・・

と願った高校2年の夏・・・

たくろーからのコメント
ああ、勘違い。良くある?オチですが、
30年以上経ってからのカミングアウトに敬意を表します。
ちなみに僕の初告白は中2の夏で、これが見事フラれたんだな(涙)
初告白が失恋ですよ。僕の苦い夏の思い出ですが、これがあって今の僕があります。って、どんな僕だかわかりませんが。
それでも好きでない子にはよくモテたほうでして。
一回、「好きです」という手紙をもらって「返事をください」と書いてあったので返信の便箋いっぱいに「はい」て書いて渡したら
「バカにしてる!」と相手を怒らせてしまいました。

プレゼント
帽子、トレーディングフィギュア