優秀賞 神奈川県横浜市旭区 35歳、男性
作品タイトル:「俺達だけのオールスターゲーム」
オールスターゲーム当日、琢朗は家族揃って中継を見ていた。妻が「何であなた
は出られないのよ!納得がいかないわ、川上さん以来の大記録なのに」と切り出した。
琢朗「仕方ないさ、出たくてもファン投票で決まるわけだしさ。いいのよその分体も休ませられるんだし」
妻「ふーん。そんなもんなんだ」中継を見終わったあと子供を寝かしつけパソコンの電源を入れた。
今日のブログ何書こうか?と考えふけっているときに涙があふれてきた。「オレは何で出られないのか、何で….」
琢朗はホントは出たかった。すると部屋の窓から強烈な光が飛び込んできた。窓を開けてみると….車の
ヘッドライトが眩しかった。すると….車の陰から内川を筆頭に藤田、金城、吉見、、、次々とチームメイトが
現れた。佐伯が言った「さぁ名球会、俺達だけのオールスターやろうぜ!」琢朗「おまえら…」琢朗
は溢れ出す涙を抑え皆と近所の公園に行った。皆が守備位置につき深夜のオールスターゲームの試合開
始!野球といっても道具はオモチャのカラーボールとプラスチックのバットだけ、しかしこれが意外と
むずかしい。バッター石井、投げるのは吉見…空振り三振!暗闇の中ボールがありえない変化をしバッ
トに当たらない。続く内川、金城も三振…裏になって琢朗がピッチャーだ、すると球がおもしろいよう
に変化し、古木、種田、佐伯をバッタバッタと三振に斬った。佐伯が「タク、マジでピッチャーやる
か?(笑)」試合は0-0の引き分け、その日のブログはもちろんこのネタだった。
そしてオールスター明けからベイスターズは破竹の連勝街道、マシンガン打線が復活した。というのもあの深夜のカラー
ボールの変化を経験したバッターにとって試合のボールがずいぶん易しく感じられたからだった。そして
10月、ベイスターズは中日との優勝決定戦を戦っていた。三浦-川上の投げ合いから始まり両軍共に
継投で横浜側はピッチャーは明日先発予定の牛田しかいなかった。同点のままとうとう12回に突入、
2アウトをとったところでここで牛田にアクシデント、爪が割れてしまった! もうピッチャーがいない、ここで牛島監督がなんと石井琢を呼んだ
「一人ならなんとかなるやろ?」石井はもちろん「行きます」そして入団1年目以来のマウンドに登った石井は打者立浪に対して初球130キロ
の鋭いカーブを投げた、ボール。第2球内角低めに145?真っ直ぐ、空振り!第3球またしても鋭いカーブでファールフライ!
これで負けはなくなった。その裏古木が四球を選び出塁!続く相川が送りバントでなんとか古木を二塁に進めた。
牛田の代わりに入った藤田、しかしバットに当てるも凡退、ランナーは3塁へ….そしてバッターは石井
琢朗!琢朗はおもった「アレしかない…」岩瀬が投げる….高速スライダーだ! 「コツン!」 ボー
ルがピッチャー前に転がった!スクイズだ!バッテリーが呆然とするなかボールは転々と転がる、まるで
日本シリーズの意表をつくセーフティバントの再来のようだった。古木がホームを踏んだ!琢朗は一塁
にヘッドスライディング!決まった!最下位から奇跡の逆転優勝だ!石井琢はプロ入り2勝目を優勝で
飾ったのである。
■ たくろーからのコメント
くだらない。あまりにもくだらな過ぎて笑ってしまったので、賞を差し上げます。妄想し過ぎだっちゅーの!
■ プレゼント
石井琢朗使用スパイク