始動
大矢新監督を迎え今日から横須賀で新生ベイスターズの
秋季練習がスタートした。
僕自身、この時を待っていたのかもしれない。
ちょっと遅いこの9年後の再会を。
97年、シーズン終了間際、球団は大矢監督の解任を発表。
辞任?いや、でも解任が正しいと思う。
そのシーズン、ベイスターズはヤクルトと優勝争いを演じるも
後半力尽き最後は大きく水をあけられる形で2位に終わった。
力のなさを痛感すると同時に僕ら選手は間違いなく何か手応えを感じていた。
「来季はいける!」と。しかし監督解任。「なぜ?」選手は納得しない。
ここまで押し上げて来てくれた監督を辞めさせることに。
スタジアムの最終戦のゲーム終了後、選手みんなが「監督を胴上げしようぜ」。
2位ではあったが、勝つ喜び負ける悔しさを教えてくれた監督に対する感謝。
もちろん、球団に対する僕らの当て付けみたいなものもあった。
「いいよ、俺は」と照れ拒む監督を全員で強引に持ち上げたんだ。
その時だ。「うわ~」って大声上げて監督、号泣したんだ。僕らの前で。
はじめて見せた監督の姿にみんなで一緒に泣いたんだ。
男泣きどころかまさに悔し泣きだよ。あの監督の姿は今でも忘れない。
こうして思い出しても涙が出てくる。まさに今、涙目だよ。
次の年、僕らはその悔しさをバネに権藤監督のもと嬉し涙を流すことができた。
だから・・・今度は大矢監督の流した悔し涙を嬉し涙に変えて
胴上げしてやりたいんだ。
1番ショート、石井琢朗を見い出し、石井、波留の1,2番コンビを
結成したのも大矢監督。その1番ショートをかろうじてでも守れて
こうして再会できてまた夢の続きがみれる。その時が来たのかもしれない。
そう思う気持ちと裏腹にプレッシャーもある。けど、そのプレッシャーを
エネルギーに変えたい。
まだまだ終着駅にするつもりはないし、また誰が監督であっても気持ちは
一緒なんだけど、こうしてまた縁があって大矢監督と一緒にプレーができる。
だからこの何年間を僕の中で自身の野球の集大成にしたい。
そのするつもりで頑張ろうと思う。
9年間越しの夢をチームのみんなと共にぜひ達成したい。
監督の胴上げという夢を。
その前に契約更改だな。今年は簡単に判を押さないぞ。
